2014年7月12日土曜日

そう遠くない昔に、~この者たちに何を言えよう。

私の故郷の近くに、そう遠くない昔に白虎隊と言うものがあった。
今から140年くらい昔の幕末ことである。
16、17歳の若者19名が切腹により自害したのである。
藩主、松平容保公に忠義を誓い、容保公こそ正義であると信じていたのであるから、それ以外の信念は無い。
そして、城が炎上している以上は城主の身に何かがあったと判断されるのが常識である。

なぜなら、近くの二本松藩においては、新政府軍に囲まれた時点でも降伏という事はしなかった。
取った行動はあまりにも完璧なまでに武士の掟であった。
お城の下層から順番に家臣の下位から切腹し介錯した者が火を放し、最後に城主が切腹し介錯人が最後の天守閣に火を放したのである。

ならば、この若者達のとる行動は一つしかなかった。この身を持って城主、松平容保公に尽くすのである。

すべては、藩主の松平容保公にこそ正義があり、命にかえても容保公の正義を証さなければならない。
もし、この正義を証さずに生きる事は、彼らには出来なかった。


ここに生きる価値と言うものが問われると思う。
自分が誇らしく生きるとはどうゆうことか!



そう遠くない昔に自害した者たちに、何が言えよう。
これほどまでに、強烈な信念と生きる価値に対して、誰が何を言えようか。
私には、返す言葉などない。


今日の人々は、自分の信念よりも正義と思っていることよりも利害や損得が先に来てしまう。
どうすれば健康で長生きできるかである。それも良い生き方だと思う。


しかし、そう遠くない昔に自害した者たちのように自分を律する掟はあるだろうか。
もし、自分を律する掟に従って生活したなら大概のことが出来たことだろうと思っている!

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